土地探し:侮ってはならない北側斜線!!
こんにちは!
コモハウスの向谷地です。
家づくりを土地探しからスタートする場合、はじめての土地探しでどういった観点から土地を選べばよいかわからない、という方がほとんどかと思います。
エリアや広さももちろん大事ですが、その他にも是非気を付けて見ていきたいポイントがいくつかあります!
それらを見落としてしまったり、業者さんから「書面に書いてあるから」と十分な説明を受けずに土地を購入してしまい、後々後悔してしまうお客様が今までも何組かいらっしゃいました。。
土地を選びで失敗しないために、チェックしておくべき内容を何回かに分けてご紹介していきたいと思います(^^)
まず今回は、「北側斜線制限」というものの中でも、特に厳しい
「第一種高度地区」
の北側斜線制限というものをご紹介いたします。
ちなみに北側斜線の意図するところは、自分の敷地の北側のお隣さんへ日が差すように配慮しましょう、という意味で
・建物の高さ
・屋根形状
などに影響してきます。
その北側斜線制限の中で特に厳しく設定されているのが
「第一種高度地区での北側斜線制限※」
です。
※第一種高度地区の制限内容はその地域ごとに内容が異なり、地域によっては第一種高度地区に該当したとしても計画に影響しない場合もあります。
詳しい説明はここでは省きますが、建築計画にどのように影響するかというと、、、
・北方向の敷地境界線と建物の距離を離す必要があり、建物配置に縛りがでます(下図)
・配置により、玄関位置や駐車スペース位置が決まってしまい、間取りの自由度が低くなる
・天井高さなどを低く設定する必要がある
・一部、さらに天井高さが低い箇所が発生してしまう
etc…
上記のような影響までは仲介の業者さんは説明してくれないことがほとんどです。
間取りを成立させるのは設計士の腕の見せ所ではありますが、それでも、もともと希望していたイメージでなくなってしまう可能性は大きいです。。
ちなみに第一種高度地区自体は決して悪い訳ではありません!!
むしろ敷地に余白を設けてゆとりのある生活を目指している地域であることが多いです。
街も閑静で住みやすいエリアが多く、斜線の影響が希望する間取りやライフスタイルにどのように影響を及ぼすかを、先にある程度確認しておくことで対策が打てます。
気になる土地があった場合、まず設計士にも相談することをお勧めします。
「判断を急ぎたいので、専門的なアドバイスが欲しい」
と伝えれば、土地探しのお客様へのスピーディーな動きはたいての設計事務所は慣れているはずです!
お土地探しで失敗しないために、その土地が「第一種高度地区」に該当するのか、ぜひ確認してみてください(^^)/
向谷地