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筋交(すじかい)と制振ダンパーの違い(1/2)

こんにちは!

コモハウスの向谷地です。

 

注文住宅でもリノベーションでも、建物の基本性能である耐震のことって重視したいですよね!

でも間取りや照明を決めるのと違い、専門的すぎて担当者にお任せ~ってなってしまうかと思います。

 

担当者や設計士でも自社の耐震性能の考え方を理解できておらず、お客様へうまく説明できないといったケースも多々あります。

 

これってとても不安ではありませんか!?

 

専門的なお話は敬遠されるかと思いますが、よく耳にする筋交(すじかい)や制振ダンパーについて、違いを説明していきます!

 

まず、筋交(すじかい)ですが、写真のようにバッテンや片方のみの写真などはご覧になったことがあるかもしれません。

 

 

筋交(すじかい)は地震などの横からの力に「耐える壁」となります。

この「耐える壁」が多く配置されていて、なおかつ平面的にバランスよく計画されていると建物はとても丈夫になります。

 

目安として「耐震等級3」などの指標がわかりやすいですね(耐震等級については、また別の機会に)。

 

しかし、私は今後想定しておかなければいけないのは「繰り返し地震」だと考えています。

熊本大地震では連続して2回の震度7に襲われました。

1回目で耐えた建物でも2回目には倒壊しているものもあったそうです。

 

震度7のようなまれな大地震に襲われると、筋交(すじかい)自体は耐えても、接合の金物が役割を果たして損傷してしまっている可能性があります。

しかも壁の中になってしまう為、目視では損傷しているか確認するのは容易ではありません。

 

そうすると2回目の大地震では、金物が損傷した「耐える壁」は効果を発揮できず、建物全体で耐えられなくなり、損傷、最悪は倒壊してしまうのです。

 

熊本大地震のように間髪入れず2回の大地震に襲われること自体が稀ですが、一生のうちに、あるいは何世代にも渡ってと考えた場合、2回以上の大地震に襲われる可能性は低くはありません。

 

そこで、効果を発揮するのが「制振ダンパー」です。

 

次回は制振ダンパーの考え方を解説していきたいと思います!

 

向谷地