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筋交(すじかい)と制振ダンパーの違い(2/2)

こんにちは!

コモハウスの向谷地です。

 

前回は筋交(すじかい)について書かせて頂きましたが、今回はその続きで制振ダンパーのお話です。

 

筋交(すじかい)などの「耐える壁」をバランスよく配置していき、耐震等級3を満たすように計画するのは言うまでもないですが、そこに制振ダンパーを入れるとどうなるのでしょう??

 

ここはなんとなく読み進めて頂いて構いませんが、建物には「固有周期」というものがあります。

建物を串団子に例えて考えると(なぜそのように考えるのかは、ここでは割愛します)、地震などの横からの力に対して、建物(串団子)が左右に揺らされてから元の位置に戻るまでの時間(秒)です。

 

 

例えば2階建木造住宅などの低い建物は「ガタガタっ」と短く揺れるイメージですよね。

この時の固有周期は0.5秒程度ですが、超高層ビルなどはどうでしょう??

 

「ユッサユッサ」とゆっくり揺れますよね。

これは超高層ビルの固有周期が長く、5秒以上なものもあります。

(もし中にいたらと考えると、倒壊せずとも恐ろしいですね、、)

 

大地震により筋交(すじかい)や、その金物が壁のなかで壊れてしまう

建物の頑丈さが低下する

固有周期が少し長くなる

 

すると、特定の地震の波長とも相まって(共振)、弱まっている建物を倒壊させてしまうケースが考えられるのです。

 

それを防ぐために制振ダンパーが効果を発揮します!!

地震の揺れ(力)を吸収してくれて、筋交(すじかい)などの「耐える壁」への負担を減らしてくれるのです。

 

要するに、

 

制振ダンパーが「耐える壁」への負担を減らしてくれる

「耐える壁」は大地震が来ても100%の限界の力で耐える必要はない

(例えば70%の力だけで耐えて余力を残すことができる)

金物などが限界に達する前に地震に耐えることができ、損傷も抑えられるため、次の地震にも備えられる

永く耐震性能を維持できる

 

ということになります。

 

 

 

制振ダンパーはいくつが種類があり、どれを選べばよいのかわからないですよね。

当然コストもアップするお話になります。

 

ただ、最近は安価でも制振効果を得られるような建材もあります!

高いから、と諦めずに、そうした建材もご紹介いたしますので、不明点あればお気軽にご相談ください。

 

やはりまずは耐震等級3をクリアする耐震性能は有することが前提条件として必要だと思いますが、永く安心して暮らしていく上で、制振ダンパーという選択肢も検討してみると良いかと思います(^^♪

 

向谷地