高低差のある土地の土留め以外の処理方法!
こんにちは!
コモハウスの向谷地です。
家づくりをはじめて土地を選ぶときに、どんな土地を選べばよいか判断基準がなくて多くの方が悩まれているかと思います。
同じ土地が2つとして無いのは当たり前ですが、何が正解!というのは、その土地をどのように考えるかによって変わってきます。
例えば駅近の平坦な土地を魅力的と考えるか、車やバスでしかアクセスできないけど、とても見晴らしがよい土地を魅力的と考えるかはそれぞれ違いますよね!
正解はなくても、いつも私がお伝えしているのは「気を付けるべきポイント」です。
土地の安全性や後から余計な費用のかかる可能性のある土地などを「想定せず」に購入してしまっては後で後悔しますよね。
今回は敷地内に高低差がある場合のお話です。
高低差といっても5mや6m規模のお話でなく、50cm~1m程度宅地が道路や隣地から高い場合を取り上げます。
道路や隣地と住宅が建つ宅地の地盤面に高低差がありますので、例えば下記の方法が考えられます。
・特殊基礎にする→通常基礎よりもコンクリートの量が増えたり特殊加工が発生
・土留めや擁壁を新たに作って道路に土が流れないようにする→土留めや擁壁の費用が発生
安全上、上記の対策が必要ですが、どうしても新たな工作物を追加する必要がありますので、ここに余計な費用が発生します。
もちろん、これを想定して全体の資金計画を立てていれば問題ありませんが、土留めや擁壁は「外構工事」とする場合が多く、建築会社さんによっては「外構工事は別途です」と契約書に記載しているだけで、建て主様が認識していないケースもあり得ます。
そんな時、土留めや擁壁以外の方法をとることで、コストを抑えられることもあります。
下記のように「法面」と呼ばれる傾斜を作り、芝などで保護する「法面処理」です。
この法面処理の傾斜角度は安全上決められた角度があり、その角度よりなだらかにする必要があります。
これは土が自立できる角度を根拠としていて、擁壁のように90°で土を留めることはできないので、敷地の内側の法面部分が削られて、平坦な部分が少なくなってしまうデメリットはありますが、擁壁や土留めを作るよりはコストをはるかに抑えつつ見栄えも良くなります。
敷地に余裕がある場合や、建物配置に影響を与えない場合は「法面処理」という方法も検討してみてください(^^)/
向谷地