書籍より学ぶ。新耐震基準の住宅の倒壊について(2)
みなさん、あけましておめでとうございます。
コモハウスの向谷地です。
年明けて早々に緊急事態宣言第二弾が発出される中、なかなか落ち着かない日々が続きますね。
今後は家で過ごすことが今まで以上に多くなると思います。
皆さんの豊かで安全な暮らしと大切なご家族を守るために、今年も耐震性能含めた時代に沿った住宅をご提案させて頂きたいと思いますので、今年もどうぞよろしくお願い致します。
さて、今回は「書籍より学ぶ。」シリーズです。
昨年に引き続き、新耐震基準の住宅が大地震によって倒壊した理由を探りつつ、学んだことを設計に活かしていきたいと思います。
<今回の学び>
熊本大地震において耐震基準ギリギリクリアしているような建物は倒壊が目立ち、実大振動実験では阪神大震災の地震動で揺らすと倒壊してしまうケースもあった。
こうした話は以前からもよく話題に挙がっていました。
現行の耐震基準には耐震等級1,2,3と設定があり、簡単にいうと耐震等級1は建築基準法で定められた建物強度をギリギリでも満たしているもので、それに対して耐震等級2,3は定められた強度に対してそれぞれ1.25倍、1.5倍の強度が確保できているものを指します。
耐震等級1で設計すれば、法律は満たすことになりますので、それで良しとする(してしまう)ケースが残念ながら数多く見受けられます。
しかし、これが実際に大地震で倒壊する可能性が高く(実際に倒壊したケースが上記)、住まい手の暮らしや、そのご家族の生命を危険にさらすことになります。
耐震等級2,3と、強度を高めるほど間取りの自由度は制限されてくるため、間取り優先としてしまうケースも多々見られますが、構造設計の先生や耐震性能の重要性を意識する意匠設計者はとにかく「耐震等級3」や「プラン段階での構造合理的な設計」を叫ばれています。
私自身も構造計算業務を請け負っていることもあり、その訴えには大賛成です!!
法律を満たすことと、安全性を追求することは別物と考えなくてはなりません。
設計者がまずはプラン段階で構造合理性を意識したプランニングと、構造計算による建物性能の把握をし、大地震を乗り越えて住まい手の暮らしが続くような住宅を提供していきたいと思います(^^
向谷地